ショートストーリーの最近のブログ記事

文章を書くこと

バイクに乗ること

料理を作ること

働くこと

我慢すること

踊ること

続けることは全て難しいけど僕は続けてみようと思う

ランチタイム、彼氏に振られて落ち込んでいるワタシを元気づけるために

親友のユウコが持ってきたコンビニの梅干のオニギリはパッケージラベルが

赤いマーカーで「もっといい男と出会える梅干」に書き直されていた

3分前、会社の横にあるセブンイレブン

制服姿の40過ぎの女性客がお弁当売場の前で

「どうしよう、、ふたつって食べすぎかなぁ、、困ったなぁ」と

大きな独り言、、、、手には唐揚弁当と中華丼、、、、

二つ食べてもいいから早くどいてくれ

ランチによく利用する天ぷら屋さん

この店の職人さんの動きには無駄がなく芸の域に達している

カウンター席が満席なので奥のテーブル席に座りオーダーを待つ

座れなかったカウンター席を後から覗いて見ると,

11席全ての人が携帯電話を眺めている

僕はすぐさま携帯の電源をオフにし冷たいおしぼりを額に当てた

深夜のファミレスで原稿を書く

けっして静かではないがこの空間の中ではペンがスラスラ文字同士を繋げてくれる

もしかしたらファミレスは物書きにとって身近に寄れる駆け込み寺なのかもしれない

そんなことを考えていたら中途半端に余白ができた

先月から付き合い始めた彼が最初のデートで

ワタシに言ったセリフ

「君のお父さんの職業は泥棒だと思う」
「だって夜空から星を盗んで君の瞳の中に隠したじゃん」

面白すぎてそのセリフをそのまま手帳に書き綴る

その日から私の手帳は幸せを運ぶ手帳に変身した

ちょっとしたキッカケが原因で付き合っていた彼女と別れたのが4年前、

今でもその時のことをよく思い出す。

友人の結婚式で偶然彼女に再会、当時伝えられなかった想いを

伝えてみようと決めた瞬間、彼女は笑顔でつぶやいた。

ワタシ今すごく幸せなんだ

4年分のモヤモヤが吹っ切れたのは良かったけど宴席のビールは少しだけ苦かった。

日曜日のデート、目黒川沿いを歩きながら彼が突然聞いてきた

「青森空港って降りるとリンゴの香りがするって知ってた?」

すかさずワタシは、

「インドの空港はカレー食べないと出国できないんだよ」と切り返す

こういう会話の積み重ねが本当のシアワセなんだとワタシは思う

最近は彼の仕事が忙しくて今日も時間が合わなかった

明日は二人の一年目の記念日、今の彼はおっちょこちょいだけど

いい人だと心底思う

ベッドに入り、付き合い始めの頃を思い出していたら彼からの電話、

「忘れていてごめん、明日君のおばあちゃんの誕生日だったね、

二人でお見舞いに行かないか?」

急に明日が待ち遠しくなった

今日僕は散髪した

いつもの床屋でいつものハサミのリズム

うん、彼女に告白しよう

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